室内の放鳥はインコにとっても飼い主にとっても、とても楽しいひとときです。

ですが、普段我々が危険を感じずに過ごしている室内も、インコにとっては危険がいっぱい。

部屋の中を、放鳥の前にきちんと片づけて安全に遊ばせてあげましょう。できれば目を離さないで一緒に遊んであげることが大事です。

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インコの危険な場所

誤飲

インコは好奇心旺盛でなんでも齧って遊ぶ習性があります。通常はくちばしでハミハミして遊んでいるだけで飲み込みはしませんが、時たま誤飲してしまう場合があります。

ゴミや小さなビニール、糸くず、ヒトの食べ物のこぼし屑、薬など、なんでも口に入れてしまいますので気を付けましょう。

糸くずや木くず程度であればすぐになにか症状が出るという事はありませんが、金属を飲み込んでしまった場合は中毒が起き、命に関わる場合もあります。

特に栄養が偏っている場合は誤飲の確率が上がるので、日頃からバランスの良い食事を心がけるとよいですね。

放鳥前に室内を片づけ、掃除機をかけ、誤飲の恐れのある物を取り除いておきましょう。

家電製品のケーブル類

インコは細長い紐状のものが好きなようで、携帯の充電コードやパソコンのケーブルなどをカミカミして遊んでしまいます。ケーブルには電気が通っているので、それを噛んでしまい、感電してしまう可能性があります。ケーブルをカバーで覆うか、放鳥時は目を放さずに、ケーブルを噛もうとした場合はインコを遠ざけるようにしましょう。

観葉植物

インコには食べてはいけない植物があります。

野菜では、ほんれん草に含まれるシュウ酸、ネギ類に含まれるアリシン等の成分はインコにとって毒になってしまいます。

スイセン・チューリップ・アサガオ・アジサイなども、インコにとって有害な植物です。

部屋に置いてある観葉植物についても同様です。その成分にインコにとって毒になるものが含まれているかもしれません。念のため室内にある植物は、放鳥の前に片づけておき、インコが口に入れないように注意しましょう。

水槽

もし水槽で魚やフグを飼育している場合、好奇心旺盛なインコは遊びに来るかもしれません。そこで足を滑らせて水槽の中に落ちて溺死…なんて事例もあるようです。また、魚がインコに飛びついてしまったり、逆にインコが突っついてしまっては大変です。しっかりとふたが閉まっていることを確認しましょう。

水槽にはしっかりとしたカバーを取り付けるか、水槽のない部屋で放鳥するようにしましょう。

 

コンロの火や鍋、ストーブなど

放鳥時に火を取り扱う事は絶対にやめましょう。インコが火に飛び込んでしまう場合があります。

インコは飼い主に飛んできますので、熱いコーヒーを飲んでいる時も注意が必要です。

ストーブも、インコが近よれる場所に置くのは火傷に繋がりますので避けましょう。人間が触れないようになっていても、インコが狭い隙間から熱い部分に触れてしまうかもしれません。

換気扇

換気扇の中はファンが回っていて危険です。インコはその危険性に気づかずに飛び込んでしまう場合があります。放鳥の時間には換気扇は止めましょう。

家具の隙間

タンスの隙間など、うまく羽ばたけない場所に落ちてしまうと、そこから抜け出せなくなり、慌てて暴れてしまって脱臼や骨折をしてしまう場合があります。

普段近づかない場所だからと言って安心せずに、家具と壁に隙間がある場合は隙間を埋めるなどして対策しましょう。

塗料

電化製品や家具を齧ってその塗料を飲み込むことで、中毒になってしまう場合があります。

放鳥時は変なところを齧らないように、目を離さないようにしましょう。

洗剤・薬品・殺虫剤類

これは飲み込んだら人間でも健康を害します。身体の小さなインコなら尚更ですね。ごく少量であったとしても危険です。

放鳥の前にすべて片付けましょう。殺虫剤は壁や床に成分が付着します。それをなめてしまうと危険ですので、普段から使用は控えましょう。

 

放鳥の時間はインコから目を離さない事が大事です。

インコの事故の多くは飼い主の不注意によるものが大半をしめます。

放鳥しながらテレビに集中するとか、家事をするとか、そういった事はせずに、インコをきちんと見守ってあげましょう。

せっかくインコがご主人様の肩にとまっているのに、何か他の事に集中していたら寂しがってしまいます。

放鳥中はインコと遊んであげる、それがインコとの信頼関係を築く礎になると共に、放鳥中の事故からインコを守ることに繋がるのです。