インコはよく”あくび”をします。
人間と同じで眠いときやリラックスしているときに「ふぁ~」とあくびをするのですが、その回数が多すぎると注意が必要。
ひょっとしたら、何らかの病気のサインかもしれません。
今回はインコのあくびが多い場合に考えられる病気や対策を紹介します。
インコのあくびが多いときに考えられること。
インコのあくび回数が多くなるのは”そのう炎”の症状のひとつ。
たまに眠そうにあくびをするだけならいいのですが、頻繁にあくびをするのならそのう炎の可能性を考えておきましょう。
もしそのう炎だった場合、あくび以外にも「水をよく飲むようになる」「息が臭くなる」「嘔吐する」「のど元に炎症がみられる」といった症状があらわれる場合があります。
あくびだけでなく、ケージでの様子なども観察してみましょう。
☆下記の症状は注意☆
- 生あくびが多い
- 元気がない
- 食欲がない
- 身体を膨らませている
- 嘔吐した
- あまり鳴かなくなった
- ケージを開けても外に出ない
- ジッとして寝てばかりいる
- 体重が減った
- 下痢気味が続く
- 便に未消化のエサが混じる
そのう炎の予防や対策
”そのう”はインコののどにある、独特の消化器官です。
このそのうで食べたものが腐敗したりして、細菌や真菌が繁殖、炎症を起こしてしまうのがそのう炎。
自宅でできる対策は2つです。
①インコを清潔にしてあげる
②免疫力を高める
インコを清潔にしてあげる
そのう炎の予防や対策として一番大切なのは、エサを清潔に保つことです。
野菜や果物などは足が速いので、1日おきに交換しましょう。
もちろん、飲み水も毎日交換します。
乾燥して日持ちのしそうなペレットも、基本的に毎日交換します。(ペレットの説明書にも毎日交換するよう指示されています)
また、ケージの中を清潔に保つのも大切。
ケージの底にフンがそのままにしてある状態は、そのう炎のリスクも上がってしまいます。
まめに掃除して清潔な環境にしてあげるのが大切です。
熱湯を使って除菌するのがオススメですね。そうすれば、ケージの中の雑菌を安全に殺菌できると思います。
免疫力を高める
そのう炎はインコの免疫力が低下することでも、そのリスクが上がってしまいます。
まだヒナの状態のインコや、年老いたインコは特に注意です。
常に清潔なエサや環境を整えてあげましょう。
健康な成長でも、栄養バランスがくずれたり、寒暖差が激しかったりすると免疫力が低下します。
体調が悪いようなら、温めるのが大切。
ケージにヒーターなどを装着し、温めてあげればインコの免疫力も回復するでしょう。
体力維持のために、エサもしっかりと食べさせるのがいいですね。
あくびが続くなら病院に
そのう炎は免疫力の低下や不潔な環境でリスクが上がりますが、寄生虫や原虫が原因であるケースもあります。
トリコモナスやジアルジア、ヘキサミタなど。
これらに感染すると、消化器官にトラブルが発生し、くりかえすあくびやそのう炎の原因になります。
どんな原因であれ、あくびが続くようなら念のため病院に行って診てもらいましょう。
放置していたら次第に痩せていき、命の危険すらあります。
病院であれば、インコの症状によって真菌剤、抗生剤などを処方してくれると思います。
今回、自宅でできる対策を紹介しましたが、それはあくまでもそのう炎の予防であり、症状が出た後の劇的な改善は期待できません。(軽度であれば適切な対策で自然回復するかもしれませんが…)
インコのそのう炎は早期に発見して早期に治療を始めることがとても大切ですね。
アキクサインコぴこのあくび
我が家のアキクサインコぴこも、よくあくびをします。
眠そうにあくびをすることもあれば、「おえっ」という感じの生あくびをすることもあります。
なんだかこっちまで眠くなってきます。
「ふわぁぁ~」っという感じではなく、目を開けて「おえっ」という感じで生あくびすることも。
これはのど(そのう)に不快感を覚えているのかもしれません。
ぴこの場合、たとえ生あくびをしても、それがずっと続くわけではありません。
見た目も元気だし、体重も減っているわけではないので、生あくびをしたからといって病院に連れて行ったことはありません。
それでも、今のところとても元気です。
あくびをすることだけで、インコが病気かどうかを判断するのはとても難しいです。
インコの体調に気をかけ、体重の変化、フンの変化、ケージや放鳥中の様子などを観察し、総合的に判断するのが大切。
もちろん自己判断は危険な場合もあるので、心配なら専門医に診てもらうのが一番ですね!!