ペットとして広く愛されているインコですが、中には飼育下で病気になり命を落としてしまうケースもあります。
インコは身体が小さく、病原菌やウイルスに強いとは言えません。
それに自然界では捕食される側ということもあり、病気や怪我などの体調不良を隠して元気な”ふり”をします。
そのため、病気の判断がとても難しく、病院に行ったらかなり進行していた、なんてこともありえます。
インコにいつまでも健康に長生きしてもらうため、普段の生活の中で気をつけたいポイントを紹介します。
毎日、インコの状態を確認する
インコの体調不良を早期に気付くには、毎日しっかりとインコを観察する必要があります。
少しでも普段と様子が変わっていたら、とくに注意して見ておかなければなりません。
- いつもより元気がない
- ケージの下でうずくまっている
- あまり動かない
- 鳴き声がいつもと違う
- 目がウルウルしている
- くしゃみをしている
- エサを食べない
- 下痢をしていたり、糞の状態がいつもと違う
- 身体を膨らませている
- 足を引きずっている
このように、さまざまな病気の兆候があります。
インコは体調不良を隠して元気なふりをするので、病気や体調不良の判断をするのは難しいかもしれません。
ですが、毎日インコに触れ、インコの様子を注意深く見ていれば、少しの違いに気が付くでしょう。
その小さな変化を見逃さないのが大切です。
バランスの良いエサを心がける
インコの寿命や健康状態にもっとも影響を与えるのがエサです。
栄養状態が悪いと病気になりやすくなりますし、寿命も短くなってしまうでしょう。
インコのエサは大きく2つのパターンがあります。
①ミックスシード+おやつ
②ペレット
ミックスシードを主食として与えているのなら、ビタミンやミネラルが不足している可能性があるので、おやつとして野菜やフルーツを与える必要があります。
ビタミンやミネラルなどを含んだ鳥専用のサプリメントなどを補助的に与えるのもいいでしょう。
ペレットを主食として与えている場合は、特にいろんな食べ物を与える必要はありません。
ペレットは栄養バランスが考えられているので、逆にサプリメントなんかを与えると栄養過剰になるリスクがあります。
鳥のエサとしてペレットが開発されたことで、ペットのインコの栄養状態が良くなり、インコ全体の寿命が延びたとのこと。
このことからも、ペレットの栄養バランスがよく、インコの健康や寿命にとても大切なのがわかりますね。
インコによってはペレットを食べないこともありますし、ず~っと同じエサだけでは飽きてしまうこともあります。
状況やインコの好みに合わせて、ペレットもミックスシードを与えるのがいいでしょう。
ですが、やっぱり主食としてメインに与えるのはペレットがオススメです。
定期的に診察を受けよう
インコは自分の体調不良を仲間に隠す習性があります。
そのため、飼い主の前では元気なふりをしてしまい、病気に気付かないことも。
飼い主が気づかないような兆候も、専門医であれば気づくかもしれません。
動物病院で定期的な診察を受けるのは、病気の早期発見にとても有効です。
できることなら、半年~1年に1度程度は担当の獣医師に診察させておきたいところ。
ちゃんとした獣医師さんなら、触診や糞の検査、そのう内容物の検査などをやってくれると思います。
ストレスを感じさせない環境作り
インコはちょっとした環境の変化でも、強いストレスを感じることがあります。
寂しがり屋のインコはかまってあげないと寂しさを感じてしまい、これも強いストレスとなります。
ず~っとケージの中にいれたままにしておくと、これまた退屈と運動不足でストレスを感じます。
強いストレスを感じ続けると、自分の羽を自分で抜いてしまうこともあります。(毛引き)
インコのストレスを解消させるためには、適度に放鳥させることが大事。
新しいおもちゃを与えたり、飼い主との触れ合いの時間を作ることも、ストレス解消になります。
寂しがり屋のインコであれば、人が行きかう場所に置いておくのもいいですね。
ただし、夜遅くまでうるさい環境ではよく眠れないので、夜は静かにできるところに置いておきましょう。
清潔な環境
インコは身体が小さいので、ウイルスや細菌に感染すると、病気の進行が速いので注意が必要です。
他にもインコにとってはダニやノミなども危険。皮膚炎の原因にもなります。
これらの病気を予防するためにも、ケージの中は清潔にしておきましょう。基本、毎日糞の掃除はしてあげたいですね。
1~2週間に1度は、ケージ全体を掃除して除菌までしましょう。
それだけではなく、インコと遊ぶときは事前に手を洗っておくのも重要です。
犬や猫、他のインコなどとの接触も気をつけたいですね。
インコの健康のためにやって欲しいことまとめ
①毎日インコを観察する
②バランスの良いエサを与える
③定期的に病院の診察を受ける
④ストレスを感じさせない環境
⑤清潔な環境
インコは私たちに「ちょっと体調が悪いんですよね」とか「病院に連れてって!」ということはありません。
むしろ逆で、体調が悪くても元気に振る舞っちゃいます。
飼い主がいないときにだけ、身体を膨らませてジッとしていることもあります。
インコの健康管理は、飼い主にかかっています。
末永く一緒に生活するためにも、飼い主が愛情を注いでケアしてあげましょう。