ペットの鳥の健康管理にはエサがとっても大切!
インコはヒエやアワなどの穀物類を好んで食べますが、それだけでは栄養が偏って病気の原因になります。
インコの健康と長寿のためにも、栄養バランスの取れたインコ専用の総合栄養食「ペレット」を食べさせる必要があります。
ペレットにはたくさんの種類がありますが、中でも世界的に幅広く使われている「ハリソンバードフード」がオススメ。
ハリソンズバードフードにはファインやスーパーファイン、ハイポテンシーなど、いろんな種類があります。
保存料を使っていないので、保存にも気をつけなければなりません。
この記事では、ハリソンズバードフードの特徴や選び方、使い方などを紹介します。
ハリソンズバードフードの特徴
ハリソンズバードフードはハリソンさんというアメリカの鳥専門獣医師が開発したバランス栄養食。
主にオーガニックな全粒穀物と豆類から作られています。
鳥類を飼育する場合に、飼い主がペットの健康管理ためにしてあげられることは限られています。
そんな中で最も大切なのが、適切に栄養を与えてあげること。
ですが、ミックスシードなどの穀物類では健康維持のために必要な栄養素をすべて摂取できません。
ハリソンバードフードは鳥類が健康に長生きできるように、一流の鳥類栄養士によってブレンドされた、オーガニックなペレットです。
世の中にはビタミンやカルシウムなどの鳥専用のサプリメントもたくさん販売されていますが、エサの7~8割以上がペレットであるのなら、そういった栄養補助食品は一切不要です。
こちらはハリソンバードフードの公式サイトに紹介されていたハリソンバードフードを与える前と後の画像です。
画像参照:ハリソンバードフード公式サイトより
種子・穀物のみの食事で栄養状態が悪い鳥ちゃんも、ハリソンバードフードのペレットで栄養状態が劇的改善!
羽の色つやもよくなって、まあ可愛らしく変身しちゃいます。
飼育下にある鳥にとって栄養状態はすごく大切なんですね。
ハリソンバードフードの種類と選び方
ハリソンバードフードには大きく分けて2種類のシリーズがあります。
①ハイポテンシー・シリーズ
②アダルトライフタイム・シリーズ
それぞれの特徴を紹介します。
ハイポテンシー・シリーズ
ハイポテンシーはヒナ・幼鳥期で栄養豊富なエサを与えたい時期にオススメのペレット。
また、換羽期や病気で弱っているとき、痩せている場合や逆に太りすぎの場合、寒い環境で高カロリーが必要な場合にも与えます。
肝臓や腎臓の病気にかかっているときにも有効とされますが、病気の鳥のエサについては自己判断せずに獣医師の指示を仰ぎましょう。
穀物や他のペレットからハリソンバードフードに切り替える場合も、最初の8カ月はハイポテンシーにするべきとされています。
神経質な鳥の場合、いきなりエサを切り替えると食べなくなっちゃうことがあります。ペレットをガリガリとかみ砕いても、しっかりと食べおらず、栄養不足になってしまうこともあります。
与えたエサは減っているか?フンの状態は健康的か?
エサの切り替え直後は、細心の注意を払いましょう。
もしエサがまき散らされているだけであったり、フンの量や数が減ってしまった場合はすぐに前の食事に戻します。
身体の小さな鳥は代謝が早く、栄養不足状態が続くと36~48時間で餓死してしまうこともあります。
注意深く観察しながら、少しずつ食事の内容を切り替え、違う種類や大きさのペレットに替えてみたり工夫しながら様子を見ましょう。
- ハイポテンシー(粒大きめ):中型~大型の鳥類
- ハイポテンシーファイン(粒小さめ):オカメインコなどの中型鳥類
- ハイポテンシースーパーファイン(粒すごく小さい):セキセイインコやカナリアなどの小型鳥類
アダルトライフタイム
アダルトライフタイムはハイポテンシーの後に使うペレットと考えていいでしょう。
アダルトライフタイムの方がハイポテンシーよりちょっとだけ価格が安いです。
なので、ずっと使い続けるのならアダルトライフタイムの方がオススメです。(もちろんハイポテンシーを使い続けても問題ありません)
アダルトライフタイムだけ与えても、最適の健康状態を保つことができます。
- アダルトライフタイム(粒大きめ):中型~大型の鳥類
- アダルトライフタイムファイン(粒小さめ):オカメインコなどの中型鳥類
- アダルトライフタイムスーパーファイン(粒すごく小さめ):セキセイインコやカナリアなどの小型鳥類
ペレットの大きさによる違いは?
左:ファイン 右:スーパーファイン
ハリソンバードフードは大きさによって数種類あり、インコの身体の大きさによって選べます。
我が家のアキクサインコぴこは身体が小さいので、いちばん小さいスーパーファインを与えていました。
ですが一度、間違ってちょっと大きめのファインを買ってしまったことがあります。
試しに与えてみたのですが、まったく問題なくバリバリと食べていました。
神経質な性格のインコは大きさが変わると食べなくなっちゃうこともあるようですが、大らかな性格のインコであれば、たまにペレットの大きさを変えてあげるのもいい刺激になるかもしれませんね。
ハリソンズバードフードの使い方
ハリソンバードフードは完全にオーガニックで、防腐剤、殺虫剤、除草剤などは一切使用していません。細菌やカビなどが付着しないように、徹底的に管理されています。
開封後はパッケージに開封した日付を記載して、6週間(1カ月半)くらいを目安に使い切るようにしましょう。
たとえば1月1日に開封した場合は、2月の14日くらいまでに使い切るようにします。
袋にペンで「1月1日開封」とメモしておくといいですね。
保管時の注意点
保管する場合は冷蔵庫や冷凍庫に入れておくと、その鮮度を保つことができます。
常温保存する場合は、涼しくて乾燥して場所に。日光も品質劣化の原因となるので、暗い場所に置いておきます。
パックを閉めるときは、中の空気をできるだけ外に排出して、真空に近くなるようにするとペレットの鮮度を保つことができます。
ハリソンのパッケージは中のペレットの鮮度を保つためにベストな構造になっています。
中身を他の容器に移し替えたりすると、劣化を速める可能性があるので注意しましょう。
特にプラスチック製の容器や袋は、しっかりと密閉しても光や酸素が中に入り込んでしまいます。
保管する場合は、ハリソンのパッケージに入れたままにしましょう。
栄養価の高いのペレットは虫がつくことがあります。虫を防ぐためにも、冷蔵庫保管はオススメですね。
ただし冷蔵庫内は湿度が高かったり、気温差によって結露したりする可能性があります。
湿度はペレットの劣化を速めるので、しっかりとパッケージを空気を抜いてジップロックを閉めてから冷蔵庫にいれましょう。
ペレットを与える際の注意点
ペレットはインコのエサ入れにザっと入れるだけでOKなので、使うのがとても簡単!
ですが注意点もあります。
ペレットは乾燥していて日持ちしそうなイメージがありますが、基本的に毎日新しいものに交換してあげます。
もし前日の残りがあったとしたら、すべて破棄して、新しいペレットを与えましょう。
大きいエサ入れにたくさんいれて、数日間放置…なんてことは止めましょう。
与える量については、鳥ちゃんの体格によって大きく変動します。
1日に食べきる量を与えるのがベストですが、少なく与えるよりは多めに与えた方がいいですね。
また、先ほども申し上げた通り、ペレットを与えやすいからといって日当たりのよいケージの横に置いておくのはオススメできません。
ペレットの品質管理のため、しっかりと場所を決めて保管しましょう。
我が家のインコのペレット事情
我が家のアキクサインコぴこは、ヒナの時はさし餌を与えていたものの、成鳥になってからはず~っとハリソンズバードフードのスーパーファイン(小粒)を食べ続けています。
ヒナの頃に病院で健康診断を受けた際に、成鳥になった後のエサとしてオススメされたのがきっかけ。
それ以来、他のペレットを試すこともなく、ずっとハリソンズバードフード。
たまにミックスシードなどの穀物も与えますが、エサの8~9割はハリソンズバードフードです。
おそらくぴこの身体の90%はハリソンバードフードでできているのでしょう。
羽の色つやもよく、健康そのもの。
もしインコのエサでいいものを探しているのなら、ハリソンバードフードがオススメです。
もちろん他のペレットでもいいものがたくさんあると思います。
どうやらペレットによって味が違うようで、インコによっては食べないペレットなんかもあるみたい。
自分のインコの好みのペレットが見つかれば、健康長寿の助けとなるでしょう。
とにかくシードだけを与えて飼育するのは、インコの健康管理のためにも止めておいた方がイイですね。