ある日、我が家のアキクサインコぴこのクチバシが白く変色しているのを発見しました。
こ、これはいったい!!?
クチバシが白くなるなんて、何かの病気なのでしょうか?
そこで、インコのクチバシが白くなる原因と対策について詳しく調べてみました。
クチバシが白く変色する病気
インコのクチバシが白く変色する原因は、大きく3つあるようです。
①肝臓疾患
②疥癬症(かいせんしょう)
③栄養障害
それぞれを順番に詳しく解説します。
インコの肝臓障害
まずは肝臓疾患について。
クチバシと肝臓、一見何の関係もなさそうですが、実は肝臓のトラブルはクチバシの健康と密接に関わっています。
インコのクチバシはケラチンという硬いたんぱく質の一種でできているのですが、このケラチンを作るのが肝臓だからです。
肝臓に何らかの疾患があると、健康なクチバシを作ることができなくなってしまいます。そのため、クチバシの表面が白くなったり、黒く変色した入り、変形して伸びてしまうこともあるようです。
肝臓疾患を治療するには、動物病院を受診して投薬治療をする必要があります。放置しておくと命にかかわるので、早急にかかりつけの病院に連れて行ってあげましょう。
疥癬症でクチバシが変色する
疥癬症はインコのクチバシに発生する疾患。トリヒゼンダニというダニが原因で発症します。
特にクチバシの根元部分が白い粉をまぶしたように変色することが多く、重症になるとクチバシの形もいびつに変形してしまいます。
トリヒゼンダニはその名の通り、鳥に感染するダニで、人間や他の動物に感染することはありません。で
すが、鳥を複数飼っていると、感染してしまうリスクがあるので注意が必要です。(もし疥癬症が疑われるインコがいるようなら別のケージに移しましょう)
疥癬症も放置しておくと衰弱して死に至る場合すらあるので、早急に病院に連れて行ってあげましょう。投薬治療で完治すると思います。
栄養不足で爪にも悪影響が
エサの栄養が極度に偏っていたり、栄養不足が続いていると、クチバシが変形したり変色してしまう原因になります。
クチバシの原料は肝臓で作られるケラチンです。ケラチンを作り出すには、良質のたんぱく質やビタミン類が必要不可欠。
これらの栄養素が不足すると、健康なクチバシを作れなくなってしまうでしょう。
もし、クチバシの異常が続くようであれば、かかりつけの医師に相談するのが大事ですね。
アキクサインコぴこのクチバシが変色した原因は?
インコのクチバシが白くなる3つの原因を紹介しました。
そのどれもが、しっかりと治療するためには動物病院で診察を受ける必要があります。
では、肝心のアキクサインコぴこのクチバシは大丈夫なのでしょうか?
先ほどぴこのクチバシが白い画像を紹介しましたが、その画像を撮影した次の日のクチバシの状態がこちらです。
ん?なに??
クチバシの白い部分がたったの1日ですべて消えている!!
う~ん、あの白い部分は何だったのでしょうか?
これはあくまでも想像ですが、ふたつの可能性が考えられます。
まずひとつは、白い部分はケラチンが死んだ状態の薄い膜であったという説。
インコのクチバシと同じように、人間の髪の毛や爪もケラチンで出来ています。
人間の爪は、その底に”爪床”という部位があり、爪床の毛細血管から栄養を供給されることで健康な爪を維持しています。
ですが、ある程度伸びた爪は白く変色しますよね。あれは爪床からの栄養補給がストップしたから。
伸びて白く変色した爪は、もう爪切りで切られる運命です。
ひょっとしたら、アキクサインコぴこのクチバシの白い部分も、クチバシが伸びて剥がれ落ちる新陳代謝の一環だったのではないでしょうか?
もうひとつの可能性としては、水道水に含まれるミネラル分かもしれません。
水回りにこびりついた白い汚れ、いわゆる”水垢”ってやつですね、あれは水道水に含まれる炭酸カルシウムが乾燥してできたもの。
ひょっとしたらクチバシの先の白い部分は、水垢と同じ原理でできた水道水に含まれるミネラル分なのかもしれません。
画像のクチバシをよくみると、ちょうど水を飲むときに水道水が付着する部分が白くなっている気もします。
体調の変化はクチバシにもあらわれる
アキクサインコぴこのクチバシについては、原因はよくわかりませんが、1日で元通りになったのなら問題ないでしょう。
あいかわらず、元気そうですし。
今回は大丈夫でしたが、クチバシの白い変色がず~っと続くようであれば、念のため病院に連れて行ったと思います。
クチバシは肝臓の病気や感染症、栄養不足などの影響を受けて見た目が変化します。
日頃からクチバシもよく観察して、もし何らかの病変があるようであれば、迅速に治療を行いたいですね!!