インコを飼う責任を理解したうえでお迎えすると決意した人なら、ケージのお掃除やエサやり水やりは時には面倒に感じることもあれど、大して苦にはならないでしょう
しかし、そんな責任感のある飼い主でも、うんざりするかもしれない最大の問題点がふたつあります。
–うんちとフケです。
多量の”うんち”が部屋に!!!
鳥は空を飛ぶために出来るだけ体を軽くしなけれなりません。
そのため、食べた物を短時間で排せつします。
その間隔はインコの場合、20~30分に1度のペース。
室内でインコを放鳥していると、部屋中にフンをたれます。
人の肩だろうが、洗濯物だろうが、カーペットだろうが、お構いなしです。
縄張りをフンなどで主張する習性もないので、彼らにとってはフンなどただのゴミ。
ポイポイ投げ捨てるように垂れ流します。
実際排せつしたフンをくちばしでつついて投げることもあります。
飼い主が出来る限り拾おうとしても、あまりのフンの回数に見落とさないはずもなく、ふと自分がトイレに立った時落ちていたフンをぐにゅっと踏むことになるのです。
さらに固まったフンは、潰れたご飯粒のようにカピカピになり、毛足の長いカーペットに着くと取るのが大変です。
また粉状になり宙に舞うので、吸い込むと”有害”でしょう。
うんちがせめて2時間に1度だったら、どんなに楽だろうと見つけたうんちを拭きながら思うかもしれません。
ちなみに洗濯物に付着しても、水で洗えば落ちますが、カーペットやソファーなどの洗えないものに着くのは厄介ですね。
「インコはトイレを覚えないの??」
そう思う方もいるでしょう。
インコは犬や猫のようにトイレをおぼえません!!
インコにとって排泄はその瞬間に身体を軽くすためにやっており、大自然では命にかかわること。
「お気に入りのあの場所でフンしよ~」
なんてのんきに飛んでいたら、外敵に捕食されてしまうかもしれません。
栄養を吸収した食べ物は、一刻も早く排泄する。
それがインコが生きていくために身に付けた方法なのです。
どれだけ頑張ってしつけをしても、トイレをおぼえさせるのは難しいですし、毎日たくさんでるフンは飼い主がお掃除する必要があるので注意が必要ですね。
フケがスゴイ!
鳥はよく羽づくろいをします。
頭を足に爪でガリガリガリッ!!とかくこともよくあります。
その時に古くなった羽も数枚落ちます。
そしてそれと同時に、”フケ”もいっぱい落ちます。
黒いTシャツの肩に乗って羽づくろいをした後、ふと見るとものすごい量のフケが付着しています。
吸い込んだら体に害があるのが、肉眼で見えるような気分です。
だからといって毎回、フケがでるごとに掃除機をかけるわけにはいきません。
放鳥した後に、1日1回しっかりと掃除機をかける必要がありますね。
服などに大量についていたとしたら、窓の外でフケをはたいて落とす必要があるでしょう。
羽づくろいが1日に1回ならどんなにいいだろうと思ってしまいますね。
大量のフンやフケに対策はあるのでしょうか?
うんち対策
トイレを覚えさせるのはほとんど不可能ですが、中には根気強く、うんちをする時に「トイレ」や「うんこ」と言わせるように躾けた人もいるそうです。
それではそのインコちゃんは20分に1度「トイレ」とつぶやくのでしょうか。
なんだか微妙な気がします。
そんなわけで、基本的にうんち対策はないと考えていいでしょう。
飼い主はインコのフンをせっせと掃除するハメになるわけです。
あっ!ほら、またしてる。
フケ対策
羽づくろいは自分の身体を衛生的に保つ、有意義な行動です。
ですので、やめさせることなんてもちろん出来ません。
基本的にフケ対策もないと考えていいでしょう。
あなたがうんちを我慢できないように、インコもうんちを我慢できません。
健康の証であるうんちやフケくらいは我慢して、部屋の中で自由に遊ばせてあげましょう。
放鳥のあとはインコと自分のためにも、面倒でもしっかりと掃除しましょう。
羽づくろいをはじめました。
熱心にお手入れ。
そろそろ、終わったかな?
ご覧ください、このありさま。ぴこのフケというか、垢というか・・・。