ケージ内のレイアウトは、インコが快適に暮らせるような配置にしてあげましょう。
一度で決めてしまわずに、インコをよく観察し、適宜ケージ内のレイアウトを変えたり、年齢に応じても見直したりしましょう。
エサ入れ
市販のケージにはたいてい付属品として、エサ入れと水入れが付いていますが、幼鳥の内はプラスチック製だと上手く掴まれなかったり滑ったりすることもあります。その場合はエサが食べやすいように、エサ入れを別のものに取り換えて様子を見ましょう。
エサ入れと水入れは、フンが容器に入らないように少し高い位置に設置しましょう。ただし幼鳥や老鳥など脚力が弱い場合は上手く登れないことがありますので、低い位置に設置しましょう。
主食とは別に、おやつ用のエサ入れも、必要であれば用意しましょう。
アキクサインコぴこが使っているエサ入れはこちらです。
ケージのどこにでも取り付けられるし、大きさも丁度いいので使いやすいですね。
止まり木
大抵のインコは止まり木に止まった状態が一番楽な体勢だとされており、止まった状態で寝たり休憩したりします。
止まり木はケージに付属していることが殆どですが、インコにとって太さが足りないことがよくあります。
インコが止まった時に、後指と前指の爪の先が当たっていないかどうかチェックしましょう。もし当たっている場合は、もう少し太めの止まり木を購入して設置しましょう。
レイアウトはケージの上の方に一本、下の方に一本、下の方の止まり木にとまった時に尾羽が床に着かないようにしましょう。
また、必ずしも二本入れる必要はないので、ケージ内が狭そうと感じたら一本でも大丈夫です。
幼鳥や老幼など脚力が弱い場合は、止まり木から落下して怪我をする恐れがあるので、低い位置に設置するか取り外してしまいましょう。
床
ケージの底には新聞紙やキッチンペーパーなどを敷いて、掃除の時にそれごと交換します。
ケージの床は糞切り網が付属しており、掃除がやりやすいようにしてありますが、幼鳥や老鳥、糞切り網の上を歩くのが苦手なインコもいるため、インコの様子を見て歩きにくそうであれば外してしまいましょう。
また糞切り網にも糞が付着するため、かえって糞切り網自体の掃除に手間がかかることもあります。
エサが糞切り網の下にこぼれてしまうとインコが食事をとれなくなったりする場合もあるので、どちらかといえばなくても良いでしょう。
私はずっとキッチンペーパーを使っていたのですが、最近では郵便受けに入っているチラシを敷いてます。簡単なので。
おもちゃ
インコがケージの中で退屈しないように、おもちゃをいくつか用意しましょう。
ただし、インコがケージ内で移動する時の妨げにならないように配置します。
また、設置しすぎはケージ内が狭くなってしまうので、せいぜいひとつかふたつにした方がいいかもしれません。
インコがお気に入りの場所などにいるときに、おもちゃが身体に当たらないように配置してあげましょう。
特に家の事情で放鳥時間が長くとれない場合は、ストレス解消のためにもおもちゃを与えるのがいいですね。
ヒーター
インコは寒さが苦手なので、ヒーターを設置します。ヒーターにもいくつか種類がありますが、ケージ内が狭くならないように、外側に設置したり、低温火傷にならないように設置しましょう。
サーモスタットが付いているパネルヒーターは、付けっぱなしでも適切に温度を管理できるのでオススメです。
扉
インコは頭が良く、扉の開け方を覚えてしまう子もいます。
インコが逃げてしまわないように、ナスカンなどでロックしましょう。
温度計
人間の暮らす部屋の温度と、インコが暮らすケージ内の温度では、多きな差が出ることがあります。
ケージ内の温度は専用の温度計を用意して、出来ればケージ内の、インコがいつもいる場所の近くに設置しましょう。
温度計とヒーターとの位置関係も考慮します。ヒーターに近すぎてしまったり、また暖かい空気は上の方に上るので、温度計をケージの上の方に設置していると、表示温度よりもインコの周囲は実は寒いということがありえます。