長くてきれいなインコの尾羽。
短くてかわいい尾羽。
インコの種類によって尾羽の形状は違いますが、その尾羽にスッと横線が入っている場合があります。
この線はストレスラインと呼ばれています。
インコがストレスを感じていたり、栄養が偏っていると羽根の形成不全が起きてしまいます。
その結果、羽に線があらわれると言われています。
何気なく見ているとわかりにくいこともありますが、尾羽を下から光に透かしてチェックしてみると紙の透かしのようにストレスラインが入っていることがあるので注意が必要です。
今回はストレスラインの原因と対策を紹介します。
ストレスラインはインコの危険信号!
その原因と対策をよく理解し、インコの健康管理に役立てましょう。
ストレスラインの原因と対策
バランスの良い栄養
羽根の発育期に栄養バランスの偏った食事ばかりだった場合、尾羽にストレスラインが出る事があります。
特にタンパク質が不足している場合が多いようです。
ミックスシードが主食だとインコが選り好みして栄養が偏りがちになる可能性があります。
ミックスシードだけではなく、ペレットを中心としていろんな食べ物を食べさせてあげましょう。
ペレット、ミックスシード、栄養補助食品、野菜など、ひとつの種類に偏らずに食べさせてあげれば、自然とバランスの良い食事になると思います。
また必要であればサプリメントも活用しましょう。
ストレスが原因のストレスライン
ストレスを感じると、その影響で尾羽にストレスラインが入る場合があります。
例えば引っ越しをしたり、ケージを変えたりと言った環境の変化。
放鳥時間が短い、大きな音がするなど、様々なストレス要因が考えられます。
一緒に飼育している鳥から仲間外れにされる、なんて原因もあります。
群れで生活するインコはとても寂しがり屋です。
飼育当初はよく遊んであげたのに、その頻度や時間が少なくなっていったりすると、とても大きなストレスを感じてしまいます。
そういった場合は飼い主が遊んであげれば、一番よいストレス解消になるでしょう。
もちろんストレスを感じるポイントはインコそれぞれ異なります。
荒鳥であれば人が寄ってくること自体がストレスでしょうし、じっくりとインコちゃんのストレスを見極め、ひとつずつ取り除いてあげましょう。
肝臓が弱っている
肝臓が弱っていることも、ストレスラインの原因になります。
肥満体であったりすると肝機能が低下するので、もし太ってきたら適正体重を目指してエサを減らしたり、運動を増やしましょう。
ミックスシードなどの種子ばかりの食生活も原因のひとつなので、副菜として野菜や果物を与えたり、鳥用のサプリメントを与えます。
いちばんいいのは、栄養バランスの取れたペレットを主食として与えることですね。
何らかの感染症
感染症が原因でストレスラインが発生することがあります。
サーコウイルスの感染によって発症するPBFDがそれに当たります。
病気を隠すインコにとって、ストレスラインは体調を管理する上で大切なチェックポイントです。
ストレスラインの主要な原因は紹介しましたが、その原因が肝臓や感染症なら素人ではなかなか判断が難しいです。
栄養不足やストレスなどの原因を改善してもストレスラインの発生が続く場合は、一度病院の診察を受けてみるのが良いかもしれません。
我が家のアキクサインコにもストレスラインが現れました!
ストレスラインは、それが出たからと言ってすぐに死んでしまうようなものではありませんが、その原因によっては重篤な病気の場合もあります。
よく観察して健康の一つの目安にしましょう。
基本的な対策として、ストレスラインが出てしまっている場合は、まずは栄養状態をしっかりと整えます。
そうして出来るだけストレスを取り除き、できるだけインコと遊んであげます。
次の換羽期に生えてくる羽がきれいなものになる様に、健康なインコを目指しましょう!!
ぴこの尾羽のストレスライン。
光にかざすとラインが入っているのがよくわかります。
我が家のアキクサインコぴこの主食はハリソンバードフードというペレット。
なので、栄養状態には問題はありませんでした。
ということは、ぴこのストレスラインの原因はストレスと考えられます。
少し前に撮影した尾羽にはストレスラインはありませんでした。
キレイな尾羽!!
ストレスラインはあの時に1度だけで、その後はストレスラインがでていません。
今後もストレスラインがでていないか、マメにチェックしたいと思います。
尾羽のチェックもインコの健康状態の目安になりますね。