インコはどの種でも基本的に人によく懐きます。ですが、中には「噛み癖」をもつインコもいます。

インコが手を噛む場合、どの様に躾ければよいのでしょうか?

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インコが指を噛んでくる理由と改善策

インコは噛むのが大好き。

好奇心旺盛で、部屋にある色んなものに噛みついて遊びます。噛むことでストレス解消にもなっています。

ではインコはなぜ飼い主の指を噛むのでしょうか?

まず、この気持ちを考えてあげましょう。

インコが飼い主を噛むのには、必ずそれなりの理由があります。

それは差し出された指先が怖いからという場合もあるし、指先で遊んでいるという可能性も考えられます。

「もっとかまって!」

「さわらないで!」

インコにはインコなりの気持ちがあります。その気持ちを理解して解決してあげれば、自然とインコは噛まなくなるでしょう。

インコが手を噛んでくる理由

  • 手を差し出したら指を噛まれた→「手がコワイ!」「触らないで!」
  • ケージに手を入れたら噛まれた→「私の場所に手を出さないで」
  • いきなり突進して噛んできた→「遊んで!」「なんかイライラする!」

では、なぜ手を怖がってしまうのか、その理由はなんでしょう?

インコを手で掴んででケージから出していたり、逆に掴んで無理やりケージに戻したりしていると、手を怖がるようになってしまいます。

いつも手に追いかけられて、掴まれてケージに戻されているとしたら、インコが手を嫌いになるのもわかりますね。

インコの噛み癖を改善する方法

まず知って欲しいのは、インコを厳しく叱ってもまったく無意味だということ。

指を噛んだ後に「こらっ!!」とか「ダメだよ!!」と強くいっても、インコにとってはそんな意味はわかりません。

むしろ、「飼い主が喜んでる!」とか「反応してくれた!」と嬉しくなって、さらに噛み癖が酷くなる可能性すらあります。

 

噛み癖を治す基本は、噛まれても無視です。

インコは楽しいことが大好き。

「いたーーい!!」なんて過剰に反応すると、インコは嬉しくなっちゃってさらに噛んでくることもあります。

無視し続けていれば、噛むことがつまらなくなり、次第に噛む回数が減ってくるでしょう。

 

では、手が嫌いで噛んでくる場合は?

その場合は、まず手が怖くないことをしっかりとおぼえさせる必要があります。

インコの嫌がることはしてはいけません。

触って欲しくなさそうなら触らないことが大切。

そうして手の平にエサを置いて差し出します。

少しずつ手に乗って食べてくれるようになったら、それを続けます。

手を噛んできても反応してはいけません。

 

このスキンシップを続けていくうちに、手が怖くないことを覚え、少しずつ噛み癖が改善されていくでしょう。

もちろん噛み癖が治った後でも、むりに掴んでケージにもっていったり、嫌がるのを無理に触ったりするのは止めましょう。

 

ご褒美でしつけるのも重要です。

手を見せて噛んできたらエサを与えません。

手を見せても噛まなかったらエサを与えます。

噛まなくなってきたら、エサを与えるタイミングを少しずつ長くしていきます。

噛まないことについて、声に出してちゃんと褒めてあげるのも大切です。

この繰り返しを根気強く続ければ、噛み癖も改善していくでしょう。

 

インコの飼育本によっては「フッと強く息を吹きかけることで躾ける」と書いてあります。

噛んできたら「痛いよ!やめて!」という気持ちを込めて、インコにフッと息をかけるんですね。

これはインコの威嚇行動を真似ているんだと思います。

個人的には、このようなペナルティによるしつけよりも、エサを与えるポジティブなしつけの方が効果的だと思います。

 

最後に発情期について。

発情期になると、インコは狂暴化します。

この時期に手を噛んでくるのはある程度しょうがありません。

発情期になったらスキンシップを控えて、発情期が終わるのを待つのがオススメです。

インコが家具や紙類を噛む理由と改善策

インコは噛むのが大好きで、ストレス解消のために何でも噛みます。

また、噛むことそのものがクチバシのメンテナンスにも必要なことであり、硬いものを噛むのはインコにとってはとっても大切な行動なのです。

でも放鳥中に家具を噛んで傷つけてしまったり、テーブルの上の大事な書類を噛みくだいてしまうこともあります。

このようなイタズラを止めさせるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

対策として有効なのは、噛み応えのあるおもちゃを与えること。

インコが噛むためのオモチャはたくさん発売されているので、試しに何個か買ってみましょう。

インコにも好みがあり、まったく興味を示さないオモチャもあれば、思いっきり噛みまくるオモチャもあります。

こういった噛み応えのあるオモチャはインコのストレス解消になります。

ストレス解消になれば、他のものを噛む頻度も減っていくでしょう。

 

ちなみに我が家のアキクサインコぴこがもっともお気に入りのオモチャ(?)は、コルクの敷物です。

インコ用のオモチャではないのですが、噛み応えがいいのかず~っと噛みまくってます。

今ではこのコルクの敷物もずいぶんちっちゃくなっちゃいました。

 

もうひとつ大切なことは、インコの放鳥中は噛まれたくないものをしまっておくこと。

家具もインコが好んで噛み続けるポイントは限られていると思うので、そこを布などでカバーしたり、目の前に他の家具を置いたりして噛めないようにします。

そうすれば、自然とインコの噛むことによる被害はなくなっていくでしょう。

インコの”噛み癖”をなおす方法まとめ

では、インコの噛み癖を改善する方法をまとめてみます。

  • 手を噛んで怒ったり叫んだりするとインコが喜ぶので、基本はノーリアクションで。
  • インコが嫌がることは止めましょう。
  • 手が嫌で噛んでくるのなら、手が怖くないことを根気よく教えましょう
  • 噛んだらエサを与えず、噛まなかったらエサを与えることで、噛まないほうがメリットがあることを教えましょう。
  • 噛み応えのあるおもちゃを与えましょう。
  • 放鳥中は噛まれたくないものを隠しましょう。

インコは同じ種類だったとしてもそれぞれに個性があり、性格もぜんぜん違います。

噛み癖に対する対応も正解はなく、インコの反応を見つつ、効果的なものを手探りで探していくしかありません。

今回紹介した方法を参考にしつつ、自分のインコちゃんと正面からコミュニケーションを取って、噛むのがダメだってことをしっかりと教えるのが大切ですね。