ある日アキクサインコぴこの尾羽を確認していると、その付け根の方に黒っぽい点が沢山…。

ゴミ?いや、これはまさか…ダニ!?

あまりにも小さいので動いている様には見えませんでしたが、少なくとも「何か」がぴこの羽に沢山くっついています!

ダニそのものなのか、たまごなのかわかりませんが、兎にも角にもかかりつけの動物病院に行くことにしました。

 

羽根だに2自宅で撮影したダニらしき黒い点

 

戸惑うぴこを移動用の小さなプラスチックケースに入れて動物病院に。

先生に尾羽にダニがいるかもしれないという旨を伝えると、さっそく先生がプラスチックのケースに手を入れます。

あっという間に保定されるぴこ。身動きできずに当惑の顔色でこっちを見てきました。

 

「ピピっ!」

 

「尾羽よりこっちの羽にいる事の方が多いんだよね…」

まずはダニがいないか、翼の方を1枚ずつチェック。

その後に尾羽を看てくださいました。

 

ダニは尾羽の付け根の方におり、自宅で確認した時はダニの活動時間だったのか湿度なのかなんなのか、とにかく目で見てわかるほど沢山いました。

どうも病院に行った時にはダニたちは隠れていたのか、中々目視ではわかりにくく、取りあえずこれだという場所にセロテープを張り付けてダニを採取。

顕微鏡でチェックすると…テープにはなにもいませんでした。

2度目のチャレンジ。

あらためて尾羽にテープを張り付けてチェックしてみると…なんとやはり、ダニがいるのが判明しました。

 

インコにはダニよりもシラミがいる事の方が多いそうなのですが、今回発見されたのはダニ!

元々我が家にいたダニがぴこに張り付いているのか聞いてみたところ、ダニにはその種の特異性があり、鳥につくダニは鳥以外には取りつかないとの事。

つまり、元々家にいたダニであったり、犬猫や人間を媒介したダニではなく、ペットショップにいた頃からぴこに張り付いていたダニであることがわかりました。

 

「部屋の掃除はマメにしてください」

 

部屋の掃除をきちんとしないとダニが繁殖してしまう。

放鳥時にまき散らされたダニやダニの卵が部屋で繁殖すると、もしインコのダニを駆除しても部屋にいる鳥のダニがまたくっついてしまうそうです。

部屋におちているぴこのフケを餌に生きながらえているという事でしょうか…

 

ちなみに我が家はぴこが来てからというもの、大量のフケや糞の対策としてほぼ毎日1、2回掃除機をかけたり結構掃除しているので、ちょっとショック…

 

今回見つかったダニは吸血性のものではなく、ぴこの脂粉を食べて細々と生きているような、あまり悪さをしないダニだそうです。

ぴこ自体も気にしてもいないよう。

インコに付くダニには、免疫が下がっていると皮膚や爪にトンネルを掘ってしまう疥癬ダニというものがあるそう。

今回ぴこに付いていたのが悪さをしないダニで不幸中の幸いでした。

 

通常は自分で羽づくろいの時に除去出来るのに、体調が悪いと手入れが行き届かず、ダニが健常よりも多く繁殖してしまう事もあるそう。

しかし、ぴこの場合は具合が悪いわけではなく、ダニ発覚前から感じていたことですが、単に羽づくろいが下手なのでは…

ダニ発覚後も羽づくろいを観察してみましたが、なんだかちょうどダニが密集している部分は手入れがザツな気がします。

本人は満足そうなんですけどね…

 

治療は背中にダニ退治の薬を一滴垂らしてもらって終了。

2週間後にもう一度来てまた投薬してもらい、これを3回ほど繰り返せばダニを駆除できるという事。

ぴこはダニの存在にすら気づいていないようで、終始「なにすんだよ~」と言う感じでした。

やれやれ。

ぴこ診察台

先生が顕微鏡でセロテープをチェック中、部屋に2人で残された時に撮った一枚。

ぴこ、見慣れない場所で困惑しています。

前も来たでしょ!

インコの病院の選び方と連れて行くときの注意点