インコの飼育に欠かせないケージ。
インコは放鳥以外のほとんどの時間をケージの中で過ごすわけですがから、安全で快適な環境にしてあげたいですよね。
そこで気になるのが、金属でできたケージ網の材質です。
たとえばインコは鉛中毒になりやすいといわれていて、放鳥中に鉛製品をかじると体調不良の原因になるとか。
ケージの網は安全なのでしょうか?
インコは噛むのが大好きなので、ケージをカジカジしていたら身体に悪いんじゃないでしょうか?。
インコは身体が小さいし、少しでも有害物資が体内に入ったら危険なんじゃ??
ケージ網の安全性と、安全なケージを選ぶ方法を紹介します。
小鳥用ケージの金属網の安全性は?
まずは我が家のケージについて。
我が家では鳥ケージの大手メーカーであるHOEIの3,000円~4,000円くらいのケージを使っています。
HOEIのケージの金属部分は3価クロムのメッキが使われています。
3価クロム!?
なんだか有害そうなネーミングですが…
実際、3価クロムは有害だといわれています。
ほとんどの金属製品にはサビ防止のためにメッキ処理がしてあります。
このメッキ処理でもっとも広く使われているのが、6価クロムのメッキ。
6価クロムメッキは安くて耐酸化性に優れているけれども、毒性が強く、処理が難しくて環境汚染の原因になります。
そのため、なるべく6価クロムを使わないような流れが進んでいます。
有害な6価クロムのもっともすぐれた代替案が3価クロムのメッキです。
3価クロムメッキは6価クロムに比べて耐酸化性が劣り、しかも高額。だけど毒性が低く、環境にも優しい。
HOEIの鳥ケージには、この3価クロムが利用されています。
従来メッキ処理に使用されていた6価クロム化合物は人体や自然等に悪影響を与える物質であるといわれ 環境基本法などの法律で環境基準値が定められています。
海外の先進国では6価クロムから3価クロム への移行が盛んにすすめられています。HOEIではいち早く、この「3価クロムのメッキ」に切り替え、 「ペットへの安全性」と「環境への配慮」を大切に考えてきました。
ちなみにHOEIのラインナップには3価クロムを使用しておらず、安全性の高いステンレス製のケージもあります。
ステンレス製のケージはサビにくく、頑丈で、安全性も高い。
だけど重くて価格もめっちゃ高いです。
とはいえ、かじるのが大好きでケージの網も噛みまくる鳥だったら、念のためステンレス製のケージにしておいた方がいいかもしれませんね。
ケージ網の塗装
おしゃれなケージともなると、ホワイト塗装、ブラック塗装、中にはピンク塗装なんかがされていることがあります。
メーカー側は安全性に気を使っているのでしょうが、噛みまくるインコの場合は注意が必要。
剥がれた塗装のカケラを飲み込んでしまうと、何らかの健康被害が出る恐れがあります。
とくに理由がないのなら、塗装されたケージは選ばないようにしましょう。
もし塗装されたケージを使うのであれば、塗装が剥がれて劣化している場合にはすぐに新品に交換してあげましょう。
ケージの経年劣化
ケージも長年使い続けると劣化していきます。
とくに網の金属部分は、メッキ処理が剥がれてサビてしまうこともあります。
メッキが剥がれた部分を噛んだり、錆びた部分を噛むのも、インコの中毒を引き起こす可能性があります。
もしケージに錆がひどくなってきたとしたら、下手にサビ取りクリーナーなんかでキレイにするのではなく、新品に取り換えた方がいいでしょう。
ステンレス製のケージについては、経年劣化の影響を受けずらいので、ずっと使い続けられます。
多くの鳥は10年以上は長生きするので、奮発してステンレス製のケージを購入するのもいい選択肢だと思います。
安全なケージの選び方まとめ
では最後に、安全なケージの選び方のポイントをまとめてみましょう。
…といっても、鳥用に販売されているケージは比較的安全なので、それほど気を使う必要はありません。
どれを選んでもいいのですが、塗装されたケージだけは避けたほうがいいでしょう。
より安全性を高めたいのなら、ステンレス製のケージがオススメです。
メッキ処理のケージよりも価格が2倍以上になりますが、それに見合った性能を持っています。
ケージの金網をカジカジと噛んだからといって、インコが体調不良のなってしまうことはほどんどないと思います。
ですが、齧る力が強い子や、齧るのが大好きな子などは、安全性の高いケージを使った方がいいですね。