身体の小さなインコは、1日何も食べないだけでも餓死してしまうことがあります。
インコは捕食される側の動物であり、素早く飛ぶために身体を極力軽くする必要があります。
そのため、余分な脂肪はついていませんし、食べたエサはすぐに糞となって体外に排出されます。
インコは1日に50回以上もフンをするといわれていますが、これも飛ぶために身体を軽くする必要があるから。
インコは人間や他の哺乳類とは違って、エネルギーを身体にため込んでおくことが苦手な動物なのです。
当然、エサは毎日欠かさずに与える必要があります。
イヌやネコであれば1日何も食べさせなくてもなんとか生きているかもしれませんが、インコに関してはそれが死に直結するのです。
インコのエサは必ず1日に1度は与えるようにしましょう。
ケージのエサ入れに大量に入れて、それを3日に1度交換する、なんて人もいるかもしれません。
ですが、そういった方法ではエサが劣化してしまい、インコの健康面を考えるとよくありません。
1日に1度は放鳥してあげて、その間にケージをサッと掃除し、水と餌を変える。
これを毎日の習慣にしたいですね。
とはいえ、旅行に行ったりするなど、数日間部屋を開ける必要がある場合があります。
その際の注意点を紹介します。
旅行などでお留守番させるときの注意点
ケージの中にたっぷりと餌があり、清潔な水がある。
真夏や真冬ではなく、昼も夜も室内温度が適切である。
そういった条件であれば、1~2泊程度の旅行をすることは可能です。
1泊の旅行
1日目:旅行に出かける前に放鳥し、エサと水を交換して出発!
2日目:夜に旅行から帰宅。夜とはいえ、少しだけケージから出してあげる。エサと水の状況を確認し、必要であれば交換する。
2泊の旅行
1日目:旅行に出かける前に放鳥し、エサと水を交換して出発!
2日目:インコは1日中お留守番。
3日目:夜に旅行から帰宅。ストレスが溜まっているかもしれないので、少しだけケージから出してあげてコミュニケーションをとる。部屋を掃除して、エサと水を交換する。
エサ入れは基本、山盛りにしておきます。
念のため、エサ入れや水入れを追加して置いておくのもよいでしょう。
もしケージの下にフン切り網があるようなら、インコがエサを全部こぼしてしまうと食事できなくなっちゃうかもしれません。
インコがエサ入れをひっくり返しても、問題なく食事できる環境にしておきましょう。
夏場などの暑い時期は、エサや水の劣化が早いので2泊する場合は注意が必要です。エアコンで20~25度くらいにしておくのがいいですね。
イヌやネコなど、インコ以外のペットを飼っているとしたら、不在中にどんないたずらをするかわかりません。
他の動物が手の届かない場所にケージを移動させる必要があります。
当然のことながら、野良犬や野良猫、カラスなどの外の鳥が入ってこないように、しっかりと戸締りをします。
しっかりと準備をしていたとしても、インコのお留守は2泊にとどめておくのが無難です。
エサを山盛りにしていたとしても、3泊以上の旅行は止めておいたほうがいいですね。
もしどうしても3泊以上家を空けなければならない場合は、家族や知人に世話を頼むか、ペットホテルに依頼する必要があります。
誰かに世話を頼む場合は、しっかりと手順を説明したうえで依頼しましょう。
インコのエサの頻と留守番時の注意点
インコのエサの頻度は、1日1回。
インコは1日何も食べないだけでも、餓死する恐れのあるデリケートな動物です。
留守番時の注意点はこちら。
- エサや清潔な水をたっぷり用意する
- 部屋を快適な温度に維持する
- エサをひっくり返したとしても食べられるような環境にする
- 他の動物から危害を加えられない環境にする
- その他、不慮のトラブルが起きないように注意する
以上を参考にして、自分のインコの体調や家の環境を考慮しつつ、自分にベストな対策を考えてみましょう!!