いろいろなペットの中でも、インコは比較的飼育しやすい生き物です。
犬のように毎日散歩に連れていかなくてもいいし、ネコのように壁を引っかいたりもしません。
医療費についても、犬や猫を亡くなるまでしっかりと面倒を見ると、軽く100万円以上かかるといわれています。
ですが、インコであれば犬や猫ほど負担なく飼育することができます。
しかし、生き物を飼うということは責任が伴います。
自分の家がインコの飼育に適しているのか?
自分の生活スタイルに問題はないのか?
インコをわが家にお迎えしたいと思ったその時に、少し考えて見る必要があります。
今回は「インコを飼いたい!」と思ったときに考えておきたいポイントを紹介します。
インコはとっても長生き
インコはとても長生きな動物です。
種類によっても違いますが、適切な環境で飼育すれば短くても10年くらいは軽く生きます。
種によっては30年も長生きする場合もあります。
もし自分が30歳だとしたら、50代まで生きるかも…。
そんな覚悟が必要。
そしてその間、飼い主は責任をもって世話をしてあげる必要があります。
インコが可愛くないから、インコに飽きたから、インコが懐かないから、そんな身勝手な理由で飼育放棄してはいけません。
人生何があるかはわかりませんが、インコの寿命が来るまでの間はきちんと世話をする必要があります。
世話が出来ないようなライフスタイルの変化が起きないように、インコちゃんが生涯安心して生活できるように、環境を整えましょう。
インコを飼えるライフスタイルなのか考えよう
インコは基本的に昼行性の動物です。
朝早く起きて、日暮れには眠るために森に帰る、そんなライフスタイル。
もしあなたが朝早くから仕事に出かけて、夜遅くに帰宅するのであれば、昼行性であるインコを飼うのには適していないのかもしれません。
また、朝早くから甲高い声で鳴くこともあり、残業で夜遅く帰ってきてまだ寝ていたいあなたにとって、うるさく感じてしまうかも知れません。
せっかく飼ったインコをうるさく感じてしまうのは、とても悲しいことです。
自分のライフスタイルの中で、インコと触れ合える時間があるのか、しっかりと世話が出来る時間があるのか、飼育する前に考えてみましょう。
インコが懐かない可能性もあります
インコはとても感情豊かな生き物です。
性格も様々で、明るい子やおとなしい子、手のひらに乗ってくれる子や人間に慣れない子もいます。
一日の中でも、ご機嫌で鳴いている時や甘えてくる時もあれば、機嫌が悪るくてにらんできたり、噛みついてきたりする時もあります。
インコの性格は同じ種でもいろいろですし、飼う前にはどうしてもわからない部分があります。
もしその子が怒りっぽい子だったり懐きにくい子だったとしても、自分の想い通りにしようとはせず、そのままを大事に思ってあげられるような心構えが必要です。
「手乗りにならないからもう飼うのが嫌になった!」
「家族の肩には乗るのに、自分には寄り付きもしない!」
そんな風に思う残念な飼い主も少なからずいます。
飼うという感覚ではなく、家族の一員として接してあげましょう。
エサ代や医療費もかかります
インコを飼育するにあたっては、当然ですが、エサ代や病院にかかる医療費などもかかります。
エサ代については専用のペレットを与えたり、ミックスシードを与えたり、果物や野菜など、いろんな食べ物を食べさせるようにします。
とはいえ基本的に1か月でだいたい3,000円くらいだと思います。
犬や猫に比べると割安ですが、それでも飼育にはお金がかかります。
もちろん、ケージなどの初期費用も必要になってきます。
それらの出費を受け入れられないのなら、インコを飼育することが難しいでしょう。
インコのフケで家が汚れます
これもちゃんと理解してほしいところ。
インコを飼うと部屋が汚れます。
インコのケージの周りには脂粉と呼ばれるフケのようなものが散乱しますし、換羽期ともなれば羽がたくさん抜けます。
種類によっても違いますが、放鳥して羽ばたいたり足で頭をカキカキすると、周りにフケが飛び散るのを知っておいた方がいいでしょう。
我が家ではインコがいないときは、掃除機なんて1週間に1度くらいしか使いませんでしたが、今では毎日使っています。
まあ、神経質な性格ではないので、ザっと簡単にかけるだけですが。
とにかく、インコを飼うと部屋に多かれ少なかれ脂粉が飛び散ります。
ネコや犬の毛と同じですね。
生き物を飼うと部屋が汚れやすくなるのは当然のこと。そこら辺も含めてしっかりと世話してあげましょう。
鳴き声がうるさいかも!?
インコは「ピッ!ピッ!!」とよく鳴きます。
特にラブバードやオカメインコは、鳴き声が大きく、集合住宅で飼育していると近所迷惑になってしまう可能性があります。
一軒家なら問題ないと思いますが、壁の薄いアパートなら注意が必要。
そもそもペット不可の物件も多くあります。
もちろん、朝ねているときに鳴き声がうるさかったりして、飼い主がイライラしてしまう可能性だってあります。
もし鳴き声が嫌なら、比較的鳴き声の小さいセキセイインコやブンチョウなどを選ぶ必要があります。
もちろん鳴き声が小さいからといっても、ピーピーと鳴くのはしょうがないもの。
鳴き声もカワイイと思ってあげられる気持ちが大切です。
ペットショップに行ってみて、「鳴き声がうるさいなぁ」と少しでも感じたとしたら、インコを買うのは止めておいた方がいいでしょう。
行動が制限される可能性があります
インコは身体が小さく、しかも俊敏に飛行するために余分な脂肪を付けていません。
そのため、毎日十分なエサを食べる必要があります。
エサを食べても、身体を軽くするためにすぐに糞をする。
これがインコです。
そのため、1日でも何も食べない日があると、死んでしまう可能性があります。
例えば2泊3日の旅行に行くとしたら、友人や知人にエサやりを頼んでおく必要があります。
旅行にインコを連れていくのは難しいですからね。
犬や猫であれば、ペット専用のホテルなんかもありますが、インコのホテルってあまりないと思います。
インコは毎日エサをやる必要があり、それで自分の行動が制限される可能性があることを覚えておきましょう。
まとめ
インコは小さくて飼いやすいペットですが、それでも大変なことはたくさんあります。
お迎えするインコちゃんと飼い主が良い関係を築けるように、これらの事まず一度考えてみましょう。
いろいろと飼育前の注意点を紹介しましたが、これだけは言えます。
インコを飼うことはとても楽しいですし癒されます!!
大変なこともありますが、それ以上に得るものの方が多いでしょう。
インコのためにも自分のためにも、しっかりと環境を整えてからお迎えしてあげてください。