インコの足は木の枝を掴むような構造になっています。

地べたに直接立っているより、止まり木に止まっている方が落ち着くし、リラックスできるんですね。

そのためインコを飼育するケージの中には、複数の止まり木を設置するのが必須!!

ですが、中にはせっかく止まり木を設置しても止まってくれないインコもいるようです。

本来なら止まり木が大好きなはずのインコが止まり木に止まらないのは何故なのでしょうか?

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理由1:新しい止まり木に慣れていない

インコは同じ種類でも個体によって性格がぜんぜん違います。

とくに臆病な性格のインコになると、目新しいものには近づくこともしません。

新しいオモチャもそうですし、新しいエサ入れもそう。

同じように、新しい止まり木を設置しても、しばらくはまったく止まってくれないでしょう。

(我が家のアキクサインコぴこも、新しい止まり木には最初乗ってくれませんでした)

 

もし新しい止まり木に乗らないようであれば、無理にのらせようとせずにしばらく様子を見ましょう。

止まり木の存在に慣れてくれば、自然に乗ってくれると思います。

理由2:止まり木が合っていない

大自然には太い枝も細い枝も、いろんな枝があります。

インコはそれらの枝を器用に渡り歩くので、太い止まり木も、細い止まり木も、問題なく利用することができます。

だたし、インコの足の大きさに対して止まり木の太さが合っていないと、インコが止まり木を使ってくれない可能性もあります。

 

太すぎる止まり木であれば、その上にちょんと乗るだけでいいのですが、問題は足の大きさに対して細すぎる止まり木

 

足の大きさに対して止まり木の太さが合っていないと、爪が必要以上に伸びやすくもなります。

インコが止まり木を止まっていとき、前後の爪がぶつかっていたり、爪の先端が止まり木から浮いているようであれば細すぎかもしれません。

もう少し太い止まり木に交換してあげれば、しっかりと止まってくれるようになるかもしれませんね。

理由3:発情期

いつもは止まり木に乗っているのに、ある日を境に急に乗らなくなった。

ふと見ると、ケージの端っこで、ず~っと座っている…。

 

その場合、メスのインコが発情期になっている可能性があります。

我が家のアキクサインコぴこも、発情期になると止まり木に止まらずにケージの端でうずくまっていることが多くなります。

こんなときに不用意にケージに手を入れると、興奮して指先を噛んでくるので注意が必要です。

 

発情期が終われば自然と止まり木に乗るようになるので、あまり心配する必要はないでしょう。

関連記事:インコの発情期の行動と抑制する方法

理由4:なんらかの病気や怪我の可能性も

普段は止まり木にとまっているのに、急に止まり木に止まらなくなってしまった場合、何らかの病気や怪我が原因かもしれません。

ここでは複数の病気を紹介しますが、すべてを網羅しているわけではありません。

とにかくインコの体調が悪そうならすぐに病院に連れていってあげるのが大切ですね。

痛風

インコも人間と同じで痛風になります。

主にビタミン・ミネラル不足、ストレス、水不足などが原因で発症します。

インコが痛風になると、足の関節に白いできものができる場合があります(痛風結節)

悪化すると、歩くのが困難になったり、止まり木に止まれなくなってしまいます。

栄養性脚弱症

ヒナの時期にビタミンやミネラルが不足した”粟玉”だけで育てられると、体重はしっかりあるのに、足の骨格が十分に育っていない状態になってしまいます。

足が体重を支えられないので、うまく歩くことができなかったり、止まり木に止まることができません。

寄生虫や細菌が感染してしまい、エサからうまく栄養が吸収できない場合にも発症します。

肥満

ずっとケージの中で放鳥時間が短かったり、過剰に高カロリーのエサを与えられて育つと、インコも太ってしまいます。

インコが肥満になると、脂肪が増えて内臓疾患のリスクが上がりますし、足の裏に余計な負担がかかって炎症を引き起こします。

肥満インコはあまり飛ばなくなり、ジッとしていることが多くなります。下痢や便秘のような症状もあらわれます。

足の裏の炎症が悪化したら重い身体を支えることができなくなり、止まり木に止まるのも難しくなるでしょう。

足の怪我、骨折や脱臼

インコは身体が小さいので、ちょっとした衝撃でも骨折や脱臼になってしまうことがあります。

足を怪我した場合は、止まり木に止まるのも難しくなるでしょう。

放鳥時に壁にぶつかったり、おもちゃに足を引っ掛けて怪我をしたり、狭いケージの中で暴れたり、原因はさまざまです。

怪我で足に力が入らなくても、インコは止まり木にとまることができます。

ですがよく見ると、止まり木をしっかりとグリップおらず、ただ乗っているだけという状態になっていることもあります。

注意深く観察して、もし足を怪我しているようなら早めに病院に連れていってあげましょう。

理由5:加齢

インコも高齢になると、足の筋肉が衰えます。

足が弱ってくると、止まり木をうまくグリップすることができなくなったり、止まり木間を移動するのが困難になってくるでしょう。

加齢が原因の場合、治療することが困難。

なので止まり木の位置を低くしたりして、落ちても怪我をしないように対処しましょう。

 

とはいえ、老齢のインコでもよほどのことがない限り、止まり木には止まれるもの。

もし急に止まり木に止まれなくなってしまったとしたら、何らかの病気や足の怪我の可能性も考えられます。

しっかりと様子を見て、エサを食べる量が減ったり、調子が悪そうにしているようであれば、念のため病院に連れていってあげましょう。

関連記事:あなたのインコは人間の年齢で換算すると何歳?鳥年齢コンバータで調べてみよう!!

まとめ

今回は、インコが止まり木に止まってくれない原因を紹介しました。

ほとんどのケースは「インコが新しい止まり木に慣れていないだけ」でしょうが、中には何らかの病気や怪我が原因の可能性も考えられます。

もし思い当たるのであれば、迅速にかかりつけの獣医師に相談してみましょう。

 

インコの足は木に止まるようにできています。

急に止まり木に止まらなくなったら、なんらかのトラブルのサイン!

迅速に対応してあげたいですね。