群れで行動するインコは病気になると群れから仲間外れにされてしまったり外敵から襲われてしまうので、ギリギリまで体調不良を隠す動物です。
人間に飼われているインコも、飼い主の前では元気なフリをします。
インコの体調不良が目に見える形で現われたらもう手遅れ、なんてことがよくあります。
そんなことにならないように、毎日インコの健康をチェックして、病気の兆しを見逃さないようにしましょう。
出来る事ならインコを遠くから観察するとよいでしょう。人の気配がない状態でのインコの様子が確認できます。
体重チェック
インコは全身を羽でおおわれているので、痩せている事や太っている事が見た目だけではわかりづらいです。
またインコは、本当は体調が悪くてあまり食欲がない時でもエサをつついて食べるフリもします。
きちんとスケールで体重を測ることで、正確に毎日の体重の変化をチェックしましょう。
インコは時期によって多少体重に変化はありますが、急に痩せてきた場合は、そのう炎など、何らかの病気が原因の場合もあります。
病院に連れて行きましょう。
逆に、肥満は体重のかかる足に炎症が起きたり、心臓・肝臓・腎臓などの働きが悪くなったりと、インコにとってはかなり危険な状態です。
太ったことで飛行が出来なくなる場合もあります。
肥満におちいったなら健康のためにエサの量を減らしましょう。
ただし、急なダイエットは栄養不良を引き起こしやすいので、獣医さんに相談して行いましょう。
排泄物のチェック
インコの糞をチェックすることで体調の変化を確認することができます。
水分の多い糞、下痢、量が多くないか、血が混じっていないか、変な色じゃないかなど、毎日きちんとチェックしましょう。
また、ケージ内に嘔吐物がある場合は、エサ以外の変なものを食べてしまった可能性があります。見逃さずにチェックしてください。
見た目のチェック
インコの見た目の様子からもいろんなことがわかります。
止まり木にとまって目をつぶってじっとしているなど、明らかに元気がない場合は病気の可能性があります。
その他にもたくさんの確認したいポイントがありますので、箇条書きにしてみます。
- ずっと膨らんでないか
- 必要以上に羽が汚れていたりツヤがなかったりしないか
- 毛引きしていないか
- セキ、鼻水やくしゃみをしていないか
- 口呼吸していないか
- 目がうるんでいたり充血していないか
- 飛び方や歩き方はおかしくないか
- おしりが糞で汚れていないか
などなど、インコを毎日観察していれば、ちょっとした様子の変化はわかると思います。少しでも不自然さを感じたら、よく観察してみましょう。
もしインコの体調が悪そうであれば、早急にかかりつけの病院に連れていってあげましょう。
インコは1~2日エサを食べられなくなったら死んでしまうか弱い生き物です。他の動物の様に「ちょっと様子を見てみよう」では手遅れになってしまうでしょう。
体調不良が目に見える形で現われたら、かなり病状が進行している状態になっていると認識し、早急に対応してあげてください。
それでもインコは急に亡くなってしまうこともある生き物です。
なぜなのかもわからないまま、突然お別れがきてしまうこともあります。
あなたがいつも愛情をもって、よく見てあげていたのに、急にお別れになってしまうこともあるのかもしれません。しかし、毎日あなたから注意深く注がれた愛情はきっとインコちゃんに伝わっていることでしょう。