ケージの扉を開けると、「待ってました!」とばかりに元気よく飛び出すぴこ。

そのまま部屋を飛び回り、しばらくするとお気に入りの止まり木で休憩。

その日も、そんな普通の1日が始まったのですが…。

 

ついさっきまで元気に飛び回り、エサも食べていたぴこなのに、急に元気がなくなりました。

飛ばない。

エサも食べない。

ぴよとも鳴かない。

大好きなミックスシードを目の前にもってきても、2,3粒かじっただけで終わり。

じっとして膨らみながら目を閉じている。

 

…これは明らかに体調不良!

何かの病気!!?

 

その突然の変化にびっくりしつつも、とにかく緊急介護ケージに入れて様子を見ることにしました。

保温性の高いプラスチック・ケースにパネルヒーターと白熱電球のヒーターを設置。

室内温度は28度くらいになっています。

いちおう膨らみは軽減されましたが、それでも食欲がなく、あまり動かない…。

 

しばらく様子を見ていたのですが、エサを食べている様子はないし、フンもしていない。

数時間も何も食べないなんて、食いしん坊でフンをしまくるぴこにとってあり得ない状態です。

しばらくすると、ほとんど水分だけのフンをひとつだけ。

…大事があってはいけないと思い、念のため動物病院に連れていくことにしました。

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元気にならない場合は…もう入院ですね

何度か行ったことのある動物病院に電話し、なんとか今日中に診てもらえることに。

先生に診察してもらった結果、ぴこはかなり肝臓に負担がかかっている状態であることがわかりました。

その原因は、おそらく3月に産んだたまご。

ぴこ、たまごを産む-2019年春

たまごを産むと体内のたんぱく質やカルシウムが凄く消費されるので、その影響で肝臓にかなり負担がかかっている可能性があるとのこと。

 

驚いたのは病院で計ったぴこの体重。

ぴこの平均体重は42~3グラム。

だけどその日のぴこは47グラムになっていました。

 

体重増加の原因は、水の飲み過ぎ。

 

獣医師の先生がぴこを保定して、そのうのあたりを触診していると、なんとぴこはその場で水を吐いてしまいました。

これにはかなり衝撃でした。

そのうに未消化の水が溜まっていたのです。

 

肝臓に負担がかかっているため、水をいっぱい飲んでおり、体内にまだ2~3ccは水があるかもしれない。

だから体重が増えているとのこと。

この状態が続くと、こんどは痩せてしまう危険性もあるとか。

 

私「まずい感じなんですか?」

先生「…そうですね

 

つい6時間くらい前には元気で飛んでいたのに、その急激な変化が信じられません。

もしかしたら、いろんな兆候があったのに見逃していたのかもしれません…。

 

その後、素早い手つきで2本も注射を打たれました。

先生の手際の様さがスゴイ!ぴこが嫌がるいとまも与えません。

注射の中身はカルシウムや肝臓の薬。

お腹のあたりにスッと注射針が刺さっても「ぴぎゃ!」ともいわず、ぴこは驚いた顔をしていました。

 

肝臓疾患への対処法としては、処方された飲み水に溶かすタイプの薬をしっかりと飲ませて、26~28度くらいに保温したケージで休ませることが大切。

 

「脱水が酷くなると、薬入りの水を飲んでもそのうで止まってしまうことがあって、いくら与えても効かないことがあるんですね。

とりあえず点滴の注射をして、それで(そのうの水が)流れるようになれば、薬の水をどんどん飲んでもらって、薬も効いてくる」

 

そのうに水が溜まっていたことから、いまのぴこは水を飲んでもしっかりと体内に吸収できていない状態なのかも。

だからうまく排泄もできず、体重が47グラムになっていたのでしょう。

注射が効いてしっかりと水が飲めるようになれば、元気になるらしいのですが…

 

先生「注射してお薬飲んで、どんどん元気になっちゃえばいいんですけどね。

元気にならない場合は…もう入院ですね

 

「入院」という言葉に、正直びっくりしました。

これからどんどんぴこの元気がなくなっていって、入院する可能性すらある、そう思うととても心配です。

 

小鳥が入院する場合は、小さめのプラスチックケースにエサと水だけ入れて、インキュベーター(保育箱)に入れて温度を完璧に管理するとのこと。

そうして鳥の状態によっては、1日に4回も注射を打つことがあるのだとか。

これ、鳥ちゃんが病院を大っ嫌いになるらしいです。

 

ビタミン剤、ブドウ糖、抗生剤、カルシウム、そして肝臓のお薬がブレンドされた薬を1週間分処方してもらいました。

それで元気になればOK、もしまだ万全といえないのなら1週間後にもう一度診てもらうことになりました。

50ccの水にお薬を1ccをしっかり計測して混ぜ、それを与えます。

毎日交換して与え、放鳥中に普通の水を飲まないように注意させます。

水浴びもやってはダメ。

水分の多い果物や野菜を与えるのも控え、この薬水しか飲めない状態をキープします。

 

家での看病のポイントがこちら。

  • プラケでもいつものケージでもいいけど、室温は26~28度に保つ
  • ヒーターは横づけして使い、インコが近づけば「寒いな~」と思っているので少し温度を上げ、離れれば温度を下げる。
  • 十分に暖かくても体力温存のためにふくらむので、膨らんでいるから寒く思っているとか、膨らんでないから大丈夫なんて判断はしない
  • エサや薬水を飲んだら褒めてあげる。そうするとインコも頑張ろうとする。
  • 食欲が順調に増えてきたら、保温する必要はなくなってくる

お薬に入った水をまったく飲まないぴこ

家に帰ってくると、注射を打ってもらったせいか、かなり元気になってきました。

とはいえ、これは元気なふりかもしれません。

 

ちなみにインコは病院でも元気なふりをするとか。

「病院とかで、けっこう元気なふりする子もいるんで」と先生もおっていました。

 

すぐに薬水をつくり、プラスチックケースに入れてあげる。

だけど…ぴこはまったく飲まない!

確かに薬水は独特のニオイがして、人間視点でもマズそう。

(まあ、それでものどが乾いたらいつか飲むだろう…)

そう思い、ずっと観察していたのですが、それでもまったく飲む様子がないのです。

これはいかんと思い、無理に飲まそうとしたのですが、嫌がって飲みません。

 

注射で元気になったのか、食欲は少しわいてきたようで、ペレットを食べてフンをしたので少し安心しました。

ですが、薬水を飲まないのだけは心配です。

 

先生「水はしっかり飲ませてください。

どんどんどんどんおしっこが出て、体液がキレイにならないと、元気になってこないですから」

 

ちゃんと飲まないと、元気にならないよ~!!

でも、元気になってきたのでしばらく様子を見ることにしました。

先生も「いきなり死ぬようなことはない」と仰ってましたし。

 

で、後日病院に電話して「薬水飲まないんですけど、病院連れて行った方がいいですか?」と相談しました。

すると「しっかり餌を食べているのなら大丈夫、水もたぶん飲んでいる」とのこと。

飲まないからといって、無理やり飲ませるようなことは、誤飲の恐れもあるので止めておいた方がいいとアドバイスをいただきました。

 

その後、何度か薬水を飲むのを確認することができました。

ひとくちペロッと舐めると、「マズッ!!」という感じで何度か頭を振ります。

すごく嫌そうですが、ぴこのためにはしょうがないです。

体調は日々よくなってきているので、入院する必要はなさそう。

体調不良にすぐに気づいてあげられて、病院に連れて行ったのがよかったみたい。

近くにインコを診てくれて信頼のおける動物病院があるのもとても幸運でした。

 

発情して産卵したのが3月中旬。

それから発情の頻度は下がり、最近はいつものぴこの戻っていました。

それでも産卵から3~4週間後に、いきなり体調不良になることもあるんですね。

フンの状態も水分が多いのが、肝臓に負担がかかっているサインだったのかもしれません。

これからは発情の時期には特に栄養に気をつけ、フンの状態にも目を光らせたいと思います。

 

まだまだ油断できませんが、とにかくぴこが元気になってくれてよかったです。

現在のぴこは、プラスチックケースからいつものケージに移動させています。

電球ヒーターとパネルヒーターを使い保温しています。

出して欲しそうだけど、放鳥は控えるように言われているのでそのまま。

いまはゆっくりと休んでくださいね。

インコの肝臓疾患の症状と対策

では、アキクサインコぴこの症状から、インコの肝臓疾患の症状をあげてみます。

  • あまり動かなくなって、飼い主の側でジッとしている
  • 飛ばなくなる
  • 目をつぶって眠る時間が多くなる
  • 身体をふくらませている
  • 食欲がなくなる

以上があらゆる病気におけるインコの症状ですが、肝臓に負担がかかっている状態だと、いつもより水を多く飲むみたい。

  • 水をよく飲む
  • フンが水っぽくなる

雌のインコの肝臓疾患は、発情が原因であることがほどんど。

発情して産卵すると、体内のたんぱく質やカルシウムがゴッソリと不足するので、いつもよりも高栄養のエサを与える必要があるみたいです。

考えられる肝臓疾患の対策はこちら

  • 発情を抑える
  • ビタミンやミネラルを含んだエサを与える
  • 体調が悪い場合はすぐに病院に連れていく。

病院に連れていけば、肝臓の薬を処方してくれますし、今回のぴこのようにガッツリ注射してくれるでしょう。

とくにメスのインコは、発情の時期に注意して見守る必要があるみたいですね。

 

あくまでもアキクサインコぴこのケースですので、すべてのインコに当てはまるわけではないかもしれませんが、急な体重の変化には注意した方がよさそうです。